2021-01-01から1年間の記事一覧

45. ホルジンガー:春になって、王達が戦いに出るにおよんで

バリトンを吹いていた大学のバンドで、当時新曲だったネリベルの『コラール』や『トリティコ』に出会って衝撃を受けた*1と語り、翌年には処女作『プレリュードとロンド』(1966) を書いているデヴィッド・ホルジンガー David Holsinger (1945-) ですが、バン…

44. シェルドン:マナティー・リリック序曲

技術的難易度を抑えた作品を主な活動分野とする作曲家としてはロバート・シェルドン Robert Sheldon (1954-) も、大学で音楽教育学の学位を取得し、公立学校での音楽指導からキャリアを始めています。その後バーンハウス社から1981年に『フォール・リヴァー…

42-43. スウェアリンジェン:インヴィクタ / ノヴェナ

ジェイムズ・スウェアリンジェン James Swearingen (1947-) は作編曲家として以外にも、アメリカにとどまらず世界中で活動する客演指揮者・バンドディレクターとしての肩書を持っています。そのキャリアの始まりはオハイオの公立学校での器楽音楽の教師で、…

ex. 低グレード作品

ここまで紹介してきた「代表的な」吹奏楽作品たちは、音楽学部での教育・研究とも結びついた大学バンドか、軍楽隊が多数を占める職業バンドを念頭に、高い演奏技術を要求する作品が主でした。しかし吹奏楽のための作品が演奏される媒体としては、必ずしも理…